ものすごくうるさくて、ありえないほど近い/Extremely Loud & Incredibly Close

Extremelyloudand

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作品のストーリー

最愛の父を失った悲しみから逃れられない少年オスカーは、父が遺した一本の鍵にメッセージが込められていると信じ、ニューヨーク中の鍵穴を探す旅に出る──
大切な人を失った悲しみ──誰にでもいつか必ず訪れるそのことに、人はあまりにも無防備だ。覚悟した別れでも受け入れがたいのに、ましてそれが突然で理不尽な別離だとしたら──。
オスカーと父は、親子であると同時に親友だった。父は少しばかり繊細で生きることに不器用なオスカーを、その個性を壊さずに導いてくれる頼もしい師でもあった。そんな二人を優しく見守る母。ところが──9.11が最愛の父を奪ってしまう。オスカーは父が遺した一本の鍵に、最後のメッセージが込められていると信じ、鍵穴を探す旅に出る。鍵の入っていた封筒に書かれた文字に従い、ニューヨーク中の“ブラック氏”を訪ね歩くオスカー。やがて謎の老人が同行者となり、いつしかオスカーの辿った軌跡は、人と人をつなぐ大きく温かい輪になっていく。ついにオスカーは、鍵の真実とめぐり会うのだが──。

 

 この映画を、ニュージーランドから日本に向かう機内の中で見ました。宮城県気仙沼、3.11の大震災の被災地に向かう途中のことです。

 

少年オスカーは、アスペルガー症候群。父親は、9.11のテロで亡くなったが、身体は見つからないまま。オスカーにとって父親は、実の親という意味だけでなく、たぶん唯一自分を理解してくれると思える人だったのでしょう。しかし、父親が亡き後、オスカーは、母親とも話がうまくできない。母親も、オスカーにどうやって関わっていいのかわからない。

ある日、父親のクローゼットで見つけた鍵を見つける。その鍵が何か意味を持つのではないかと思い、その鍵が合う鍵穴を探す旅に出るのである。その中で、いろいろな人と出会い、いろいろな人と関わり、ドラマが展開されます。

 

アスペルガーのことを知っているのであればたいへん興味深く見ることができるでしょう。また、災害によって、急に家族のひとりを失うということをあらためて考えてみる機会にできると思います。見る価値のある映画でした。それに、自分にとって、偶然にしてはできすぎているというタイミングで見ることができた映画でした。

 

こちらに来て、人の死について、本当にいろいろと考えます。