もくじ「ナラティヴ・メディエーション − 調停・仲裁・対立解決への新しいアプローチ」

ナラティヴ・メディエーション
調停・仲裁・対立解決への新しいアプローチ
もくじ

日本の読者のみなさまへ
まえがき

第1章 ナラティヴ・メディエーションとは
物語化する過程
密接に絡みあった物語に隙間を広げていく
調停における関係をつくり上げていく
外在化する会話法
対立している当事者における対立の歴史の影響を描写する
解決と結びつく物語を構築していく
文化的な規定を解体する
支配的なディスコースに名称をつける
グレッグとの脱構築する会話
フィオーナとの脱構築する会話
子どもたちの声を取り入れる
家族での面談
同意に向けて
好ましい物語を持続していく
筋書きを膨らませていく
将来を物語っていく

第2章 ナラティヴ・メディエーションの理論的,哲学的論点
問題解決アプローチに組み込まれている前提
問題解決モデルに見られる前提への批評
社会構成主義の諸原則
反本質主義
反現実主義
思考の前提条件としての言語
社会的行動のひとつとしての言語
ナラティヴの視点から見た対立
ディスコース
脱構築
多様な主観性と自己の性質
調停における政治性
物語の比喩

第3章 ナラティヴ・モデルによる調停
ナラティヴ・メディエーションの過程の概要
支配的なディスコース
代わりのディスコース
契約段階
当事者に会う前に
最初の面談
契約段階の儀式
調停を強制されたクライアント
正当な参加者に対して調停を行なう
調停をするべきではない時
契約を交わす
物理的な環境
関係を構築していく実践
物語を語っていくことへの招待
対立の染み込んだ物語の脱構築
位置づけへの要請
関係を構築していく実践
対話していく実践
代わりの物語(オルタナティヴ・ストーリー)を構築する
まだ語られていない体験を探し出す
新しい物語を発展させる
代わりの物語を(オルタナティヴ・ストーリー)発展
させるのに使用される質問の種類
同意を構築する
変化を文章化する

第4章 利権意識
利権意識の種類
性差に基づく利権意識
人権による利権意識
その他のアイデンティティによる利権意識
利権意識とエイジェンシー
利権意識が暗示するもの
家父長制に基づく利権意識の調停
失敗から学ぶ
ディスコースのパターンを理解する
関係のモデル
支配的なディスコースを脱構築する
時間軸を圧縮する
代わりの物語の発展によって利権意識に取り組む

第5章 ナラティヴ・メディエーションにおける関係性の文脈
信頼
省みること(内省)
好奇心
敬意

第6章 対立を和らげる
ディスコースを聞き取る
外在化する会話法
問題を名づける
問題を歴史化する
影響相対化質問法
問題がその人に与える影響を描写する
人が問題に与える影響を描写する
対立の染み込んだ物語の望ましさを査定する

第7章 隙間を広げる
問題を判断していくように当事者を招き入れる
ユニークな結果
意味をつくり上げていくことへの誘い
同意を強調していく
行為の風景と意味の風景
行為の風景
意味の風景
2つの風景の間に物語を織り込んでいく
ユニークな結果を探し求める
歴史的に見ていくユニークな結果
調停へ参加することをユニークな結果として見なす
差違のニュースとして使える資源としての他の人間関係
問題に影響を受けずに存続している人間関係の領域
意味の風景におけるユニークな結果
ユニークな結果としての考えや意図
他者の行動におけるユニークな結果
内在化された他者への質問

第8章 勢いをつくり出す
よい物語をつくり上げていく例
調停
希望を言葉にしていく
歴史的文脈に問題を位置づける
問題からの影響を描写する
ユニークな結果に反応していく
当事者間の「文法上の一致」をつくり出す
変化への基盤を構築していく
分かち合う意味づけをつくり上げる

第9章 泥沼からいかに抜け出すか
善意の不在
調停に参加する動機
問題の周辺を慎重に進む
相手の関心事を真剣に受け取らない場合
暴力の予兆
宗教原理主義に取り組む

第10章 進展を文書化する
解説
物事を文章化する利点
手紙を書く目的
承認するために
問題からの影響を描写するために
問題を歴史化するために
ユニークな結果に光を当てるために
調停過程への同意を強固にするために
同意を記録するために
力の行使方法を脱構築するために
まとめ

おわりに
翻訳者あとがき
文献
人名索引
事項索引