電子書籍オーサリングツール(SIGIL入門)その2

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EPUBエディタSIGILは、EPUB2に対応した、フリーのEPUBオーサリングツールです。

まずは、epubファイルを作れるかどうか試して見ます。

 

1.epubファイルにするデータを入手

epubファイルにするデータを入手します。ここでは、青空文庫にある宮沢賢治の「風の又三郎」を利用します。

http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/card462.html

ダウンロードするデータは三種類選べますが、ここではルビ設定をHTMLですでにくんであるXHTMLファイルを利用してみます。

Sigil 0201

 

上のリンクを表示させると、ブラウザ上にテキストが表示されます。

 

2.ソースコードを表示し、入手

このテキストデータのソースコードを表示させる必要があります。

Google Chromeブラウザでは、「View」→「Developer」→「Source Code」

Firefoxブラウザでは、「Tools」→「Web Developer」→「Page Source」

(日本語版では、それなりの訳語に置き換わっていると思います)

Sigil 0202

 

ヘッダの最初から、ボディの最後までコピーします。(<head>から</body>)までです。

 

3.Sigilにペースト

Sigilを起動し、コードビューを表示させます。表示(V)→コードビュー(C)

すると、こちらにも<ヘッダ>と<ボディ>の領域があるので。この領域内に、先ほどのデータを貼り付けます。この際に、HTMLのタグが、過不足にならないように注意。

Sigil 0203

こんな感じです。ブックビューにして確認してみます。

Sigil 0204

ルビもきちんと表示されています。

 

4.メタデータを入力

ツール(T)→メタデータエディター(M)で、「メタデータエディター」ウィンドウを表示させ、タイトルと著者を入力します。そして、言語は「日本語」になっていることを確認します。

Sigil 0205

 

5.目次を作成

 ツール(T)→目次(T)→目次を生成(G)で、「目次の生成」ウィンドウを表示させます。
Sigil 0206
 
たぶんそのままで上のような状態になっていると思いますので、「OK」を押します。
 
 

6.名前をつけて保存

 名前をつけて保存することが、epubファイルを作成することになります。
 
 
 
 

7.表示の確認

Adobe Digital Editionsで表示を確認

文字化けもなく表示されるのですが、ルビが重なってしまい、あまり具合が良くないようです。
 
Sigil 0207
 
 

iOS iBooksで表示を確認

iPhone iBooksで表示させてみました。ルビの間隔が少し気に入りませんが、しっかりと表示されているようです。目次も大丈夫でした。
 
Sigil 0208
 
 
とりあえずは、ひとつepubファイルが完成しました。
次は、もう少しSIGILの機能を使ってみたいと思います。