「アクティブ・ホープ」 ジョアンナ・メイシー&クリス・ジョンストン著
本書は、友人に頂き、さきほど読了しました。
内容
内容は、世界がさまざまな危機的な状況を迎えている時に、そのことを無視し、なかったことにして「これまで通り」の行き方をする人もいるし、その「大崩壊」を前にして絶望してしまう人もいる。本書はそのよう中でも誰でも自分のレベルで「大転換」をすることができるというものです。
アクティヴ・ホープのタイトルをみて、最初は、アクティヴの意味を「活動的な,活発な,敏活な」として理解しましたが、本文を読んで、それは「積極的な,意欲的な」という意味であるということがわかりました。
つまり、絶望的な状況を前にしても、わたしたちは積極的な希望を持つことができ、そのことが重要なのだと人々に説いていく本です。
アマゾン・ドット・コムのレビュー
原書がどのように英語圏の人に受け入れているのかが気になりましたので、amazon.comで見てみました。43のレビューがついて、平均で4.5と大変評判がよいようです。
私の反応
この本に紹介されている「大崩壊」のエビデンスというものは、断片的には私も掴んでいました。しかし、このように羅列されると、希望どころか、絶望の感覚が大きく誇張された感覚を覚えました。もうダメだろう、という感覚です。
その感覚が、本書を読み進めながら、本書の説く「アクティヴ・ホープ」につながっていって欲しいと願いながら、読みました。ところが、なかなか自分の中にその「ホープ」が芽生えてこないので、困ったところです。多分、本書の内容ということではなく、自分の中に何かブロックしているものがあるのかもしれません。多分、このホープは、本書がすすめるワークを自分なりにしてみないといけないのかもしれません。読み進めただけで、ワークをしているわけではありませんので。
一人で読み進めるだけでなく、本書の内容を共有し、ワークを共にする友が必要な気がします。
また本書は、東洋的なものを積極的に取り入れようとしている気がしますので、日本人の方にも馴染みがある気がしました。