“Relational Leading: Practices for Dialogically Based Collaboration”
社会構成主義の第一人者ケネス・ガーゲンが、ロネ・ヒエストゥッドと共に書いた本です。翻訳本も出ているようですが、全訳ではなさそうなので、原書を読んでみたいと思っています。
今、特定のグループや組織でダイアログをどのように促進できるのだろうかというヒントを貰いたいと思っているので、是非参考にしたいところです。
まずは、翻訳本を紹介しますが、原書を読んでみたいと思います。
「ダイアローグ・マネジメント 対話が生み出す強い組織」
内容紹介
一人のリーダーが率いる時代は終わった。
組織の力はメンバーの対話から生まれる。
従来のリーダーシップの概念を根底から覆す最新理論、待望の翻訳
世界30ヶ国ですでに展開する「社会構成主義」の第一人者ケネス・ガーゲン博士(社会心理学)が初めて「組織」にフォーカスした本。 組織を創るということ、チームを率いるということ、組織変革、そして「対話」について、これまでの概念を変え、新しい視点をもたらす。
組織に求められているコミュニケーションとは「リーダーがメンバーの話を注意深く聞いて、明快に魅力的に話す」というだけのものではない。 コミュニケーションは「お互いに意味を作るプロセス」であり、 メンバー同士が関わり合いながら効果的に動いていける能力は「対話」を通じて育成される。 本書は現代の組織に必要な「対話」について理解し、効果的な「対話」を創り出すために書かれた。
以下、本文より。 「リーダーシップは第一にコミュニケーション・スキルだ」 とよく言われる。 しかし、コミュニケーション・スキルとはそもそも何なのか? 一見、自明のことのように思えるかもしれないが、そんなことは全くない。 実は、近年、「コミュニケーション」の概念そのものが、変わってしまったのである。
うまくいけば、本書を読み終えたときにはあなたは、従来とは異なるタイプのリーダー、 つまり、日々必要とされているコミュニケーション能力に関して、 これまで以上に熟達したリーダーになっているだろう。
ビジネス書として
ガーゲンの本はそれなりに読んでいるので、ガーゲンがビジネス書を書くとは思えません。多分、翻訳書に添えられている説明とは印象が違うのではないかと想像しています。
でも、社会構成主義の発想が、ビジネスの業界でも活用しうるものであるということは、可能性の話として興味を惹かれます。一方で、ビジネスの世界での利益に適合されるように変更を加えられると、その本質は何か変化しないのだろうかという懸念も同時に持ちます。
いずれにしても読んでみないといけないようですね。