P21
言語使用が人間に影響。意味とは、社会集団の中で共有されているものなのである。
P32
この様な見方は大抵の場合、実際に起こっていることの記述というよりは、私たちが「そうあるべきだ」と感じていることの記述なのである。(Gergen、1972)
「状況特異性」
P37
ミナード(1952)、ブラウン(1995)
単行本コミュニティにおける、黒人と白人の交わり
P42
人間はいかに社会に埋め込まれているのかを理解することにしには、
人間であるとは何を意味するのかということを理解することはできない、と主張することはまったく異なる問題なのである。
P43
おもしろいことに、「一般的ではない」とは、単に、母集団の中でその他の外側にあること、つまり普通でない、ということを意味しているにすぎない。しかし、この言葉は、価値的意味合いを暗示するようになり、
「一般的ではない」ということは、普通は嫌われていることを意味する。したがって、たいてい、普通ではないことは、価値が低いことでもある。
P53
結局のところ同調対自立という二分法は誤った考え方なのかもしれない。
P54
この意味で、私たちは「常に」何らかの形で他者を考慮して行動していると言える。
P58
自立的状態と代理的状態
P58-59
フィリップ・マイヤー(1972)
もし誰もが出来事の複雑な連鎖に対する自分自身の小さな貢献がもたらす最終的な結果にいちいち責任を感じるとしたら、社会はまったく作動しなくなるだろう。
P67
Joint Action (Shotter, 1993, Cultural politics of everyday life. Open University press.
P72-73
組織という設定は、それらを運営する人々の願いや意図、目的とは関係なく、それ自体の生を発展させていくものである。
P79
Personal Sonstruct ジョージ・ケリー
P82
シンボリック相互作用論
P85
自分の行為が他者にとって持つだろう意味を想像し、それに基づいて行動する私たちの能力を、ミードは「他者の役割の取得」と名づけた。
P86
ヒーローという役割は、その演技者の実際のあるいは想像上の支持者という役割によってのみ、無鉄砲な奴という役割から区別される。
P89
シンボリック相互作用論の基本的なポイントは、人々は「状況の『構造』を把握してる(Hewitt, 1988, p. 79)」という点である。もし、私たちにとって状況の構造が明らかでないならば、すなわち、その状況およびその中での自分の役割を他者に対してどのように定義していいのか確信が持てないならば、私たちは構造を創り出し始める。
P90
自己とはもはや、認知的構造、遺伝物質、あるいはパーソナリティ特性に位置づけられるような、個人の私的所有物ではなくなり、社会的相互左右において他者との協力の中で取り決められる、脆く移ろいやすい構築なのである。
P95
当惑という経験は、たいていの場合、社会的状況を必要とするもので、ゴッフマンは、それは、演技者の一人が自分の役割を演じることができないあるいは自分が特定の種類の人間であるという主張を満たすことができないことを、演技者が悟ったときに生じること、として考えている。
Goffman, 1967, Interaction ritual (儀礼としての相互作用)
P97
本当に社会的スキルのない人とは、自分自身や他者の社会的つまずきに気づくことができないものとして特徴づけるほうがいいのかもしれない。