Markdownの概要
「書きやすくて読みやすいプレーンテキストとして記述した文書を、妥当なXHTML(もしくはHTML)文書へと変換できるフォーマット」として、ジョン・グル―バー(John Gruber)により作成された。アーロン・スワーツ(Aaron Swartz)も大きな貢献をしている。[1] Markdownの記法の多くは、電子メールにおいてプレーンテキストを装飾する際の慣習から着想を得ている。 http://ja.wikipedia.org/wiki/Markdown
最初の印象
Markdownのことについては、以前からネットなどのニュースで見たことがあったが、余り気にしたことがなかった。
数日前、いろいろなエディタを調べていたら、ULYSSES IIIというアプリが優れているということを知り、少し調べてみた。するとこのマークダウンで記述するエディタであった。
その為、このことについて、ここ数日、いろいろと調べて、自分のニーズにどの程度あっているのか調べてみた。
Markdownの特徴
コマンドの数が大変少ない
調べていくと、コマンドの数が大変少ないので、なじみやすいということがわかった。ざっと調べただけで、このブログをマークダウンで結構さくさく書けるようになってきている。
構造をしっかり確認できる
それに自分がタイプしている構造をしっかり確認しながら見ることができるので、変なコードが紛れてしまっているようなことはない。
構造化された文章を書ける
原稿用紙数枚程度の文章であれば、構造など問題ではないが、長い文章になると、文章の構造がしっかりしていることは大変重要になる。
たとえば、見出し、小見出しなどにしっかり区別されたものである。これが、電子ファイルの形式として整っていなければならない。これはどういう意味かというと、ワードプロセッサを使うと、一見、見出し、小見出しがあるように見せることができるが、それは、電子的にしっかりと把握できる形式になっているのではなく、ただそのように見えているだけである。
このような文章は、目次を作る時に自動で作ることができないし、アウトラインなどで編集することもできない。個人的には、あまり良いとは思えない文章構造である。はっきり言えば、嫌いである。笑
ところが、マークダウンを使うと、しっかりと構造化された文章が作ることができる。これは、大きな点だと思う。
すでに広まっている
マークダウンの構造がシンプルであるため、このマークダウンで記述された文章を、HTMLに変換してくれるようなエディタ、アプリは結構あることが分かった。その為、覚えておいていれば、いろいろなところで利用できる可能性が増えてきているのだろう。
欠点
表現力が少ない
シンプルさとの兼ね合いが常に伴うことであるが、マークダウンがあまりにもシンプルなものであるために、文章の表現があまりにも少ない。
文字の強調やイタリックがあるにしても、フォントのサイズ、色など、それから中央揃え、右揃え、左揃えも、マークダウンの標準のコマンドでは対応していない。
紙にモノクロで印刷するような文章を書くだけでは済む時代ではないと思うのだ。文字の色ぐらい少し対応してもいいんじゃないの?と思ってしまった。
パラグラフのスタイルがない
パラグラフのスタイルを変えたいときがある。たとえば、段落を少し下げたり、ふたりで会話しているところを表現したり。私が文章を書くときには、少なくとも3種類ぐらいのパラグラフのスタイルが必要となる。これに対応していないのは、ちょっといたい。
可能性はある
このような簡単な記号で構造化してくれるというのは、大変魅力的なことには代わりがない。すごく可能性を感じて、この数日、調べてしまった。
私のようなニーズを持っている人間も少なくないと思うので、規格が拡張されるか、別の規格が出てくる可能性が大いにありそうである。