この前保育園に行ったときに,一人の幼児の全身に湿疹があり,その箇所が特徴的であったので,すぐにアトピーをわかりました。全身に掻痒感があるようで,一カ所を掻き,その次に別の箇所,そして別の箇所というように,出血するぐらいまで掻いていました。保育師に治療のことを聞いたら次のようなことを聞きました。ある小児科にかかっていて,その小児科では,食事療法と生活習慣で治療しているようでした。飲み薬も出ているようですが,何かは不明でした。しかし,皮膚の湿疹や掻痒感に対して積極的な治療はありませんでした。
私の一番最初のリアクションは,嘘だろう,なんで,これじゃこの子夜も寝れないよ,こんなのでほんとうになおるのでした。
そこで一気に本を数冊読んでみました。
アトピーを治す—医者の見わけかた、治療法の見つけかた 鈴木 明 リヨン社 2000-10 |
アトピーのかゆみをとる—効果なくすりの使い方 古江 増隆 日本薬学会 丸善 2001-08 |
アトピー性皮膚炎 五十嵐 敦之 保健同人社 2002-03 |
「アトピーを治す—医者の見わけかた、治療法の見つけかた」を読んで,この国がいかにステロイド剤に対して,不必要なまでに否定的な意見を持つようになったのか垣間見ることができました。
話が大きくなりますが,しっかり診察して,しっかり伝えることができない医療システム,とんでもない治療を継続しても誰も止めることができない医療システムに腹が立ってきました。
以下のサイトも大変参考になりましたので,掲載しておきます。