テレビのCMを見ていて、どうでもいいものは流せてしまうのでですが、TOYOTAの「エコ替え」に関しては、どうしても見逃せないという気持ちが出てきます。
単純に嘘だろうという気持ちが前面に出てきますが、これは、販売のためなら本当に省エネ、エコにつながろうがつながらないだろうが、使ってしまえという論旨を感じるモラルの欠如に対する怒りや、エコという概念は包括的に検討されるべきであるにも関わらず、単なる燃費の差だけでこの問題を論じようとする稚拙さが含まれているような気がします。
車のように部品点数も多く、サイズも大きい製品は、製造するだけですでにかなりの資源(鉱物資源だけでなく、製造時の熱量)を消費しているはずです。この際に当然CO2の排出量が発生しているはずだと思うのです。そのため、まだ使える車を新車に帰ると言うこと自体、本来車のサイクルとして先送りにできいていた製造過程でのCO2排出量が増えると考えられます。これがどの程度であるかどうかはわたしは見当が付いていませんが、「エコ替え」という論旨に含まれていないことが問題です。
次に、これを企業モラルの問題として見なしたいです。販売のためなら何でもしていいのか、流行語を使えば、一般向けに聞こえが良いことになると思いますが、事実を反映しているとはいえないことまで使うべきではないと思います。
一緒にしたくなるのが、消費者金融のCMです。「計画的に」「あなたのために」という欺瞞と同レベルのモラルの問題を含んでいると感じます。
だいたい、最近の金融危機で消費の冷え込みを懸念していますが、個人消費の拡大は反エコですよね。将来、地球の資源を使い切ることなく、人類がこの地球に住んでいくためには、「もったいない」の精神です。ものを大切に、末永く使うということですよね。もし、中古の車の燃費をそれほどまで大きく見るのであれば、中古車の燃費を改善する知恵をしぼるべきだと考えるのですがね、、、
ブログで検索したら多くの方が、「エコ替え」を問題しているようです。検索して他の方の意見も読んでみてください。