「普通」と思われていることが出来ない苦しみ

LET IT BE (れっと・いっと・びー)通信

「レット・イット・ビーつうしん」は、「普通」と思われていることが出来なくて苦しんでいる人、そして、そのような人と関わりを持っている人 に向けて編集されているものです。現時点では、不登校、引きこもりという言葉を中心に編集しています。この「つうしん」についての感想・要望・批判などが ございましたら、是非ご連絡下さい。

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はじめに

「普通」と思われていることが出来ない苦しみは

 

いろいろな段階があると思っています。まず、学校へ行けない、職場に行けないなどの「普通みんなが出来るこ と」が出来なくなる苦しみははじめの段階にある一次的なものと見なせます。そして、その状態を周りが理解してくれずに、不用意な叱咤激励などにより起こさ れる次の二次的な苦しみが引き起こされます。そして、その状態を「不登校」や「引きこもり」などという名のもとで、いわゆる心の病として見なされてしまい 三次的な苦しみを負うことになってしまいます。

この一次的な苦しみの「普通みんなが出来ること」が出来なくなることをなくすことは、出来ないと思っています。なぜならば、「すべての人が出来ること」な どありません。「本来、すべての人が学校に行くことが出来る」のかという逆説的な問いは、一度考えてみる価値があります。

そこで、この一次的な苦しみについて、予防という手段がとれないくても、二次的、三次的な苦しみは避けること、または最小限とすることができるのではない かと考えています。この苦しみを避けるためには、「普通みんなができる」という神話を見直す必要があります。幸いにも、これが神話にすぎないということ を、自分らの体験から、家族として関わった体験からいろいろなメディアを通じて私たちに語りかけてくれるようになってきています。また、専門家の視点も変 わりつつあります。

しかし、通常このような一連の苦しみの中にいる場合に、落ち着いていろいろな情報を得ることができないのではないかと感じています。そこで、「レット・ イット・ビーつうしん」では、そのような情報を提供できないかと考えています。希望は、このような情報を窓口として、「普通」「人並み」という囚われから 少しでも自由になって欲しいと願っています。

レット・イット・ビーは、ビートルズの代表曲です。ジョン・レノンとポール・マッカートニーが作詞作曲をしています。その意味は、「ほうっておく」、「な るがままにさせておく」と言うような意味で、「今ある状態に、がむしゃらに逆らって苦しむのはよそうよ」という意味を込めてこのタイトルを付けました。そ の歌詞を掲載します。若い方で曲を聴いたことのない方は是非聞いてみてください。また、好きな歌詞や詩などがあれば是非教えてください。

まず、今いろいろな書籍が出版されていますし、インターネットのホームページにも参考になる資料がたくさんあります。書籍は近くの本屋で取り寄せることが できますが、図書館に関連の本は幾らでもあります。是非、図書館を活用してください。また、インターネットは最近はほぼどの学校でも見ることができるよう になってきています。自宅にインターネットへの接続がない場合には、担任の先生にお願いして見せて貰いましょう。