私と同じ形態でカウンセリング業務に当たっている、カウンセラーがいます。その人と3週間に一度ほど、食事をして話し合う時間を設けています。この時に、自分たちが感じたことや見たことなどを共有して、その考え方の妥当性などを確認したり、今後の方向性などを検討しています。
この会合は、ただの食事のレベルではなく、すでにスーパービジョンで扱うべき内容も含まれてきています。そのため、今後、ここで話した内容を、ピアスーパービジョンととして、記録しておくことにしておきます。
第一回目は、5月21日
第二回目は、6月12日
そして、第三回目は、7月18日でした。第一回目と第二回目の内容は、うっすらと覚えている程度ですので、メモしておくことは割愛します。
<第三回目のピアスーパービジョンのアジェンダ>
1.一学期の活動を振り返って、感じたことなど。中学校と高校のスクールカウンセリングの違いについて
2.昨年度の緊急派遣カウンセリングで、私たちができたこと。
3.昨年度の緊急派遣のカウンセリングで、派遣された4名のカウンセラーが、週一回の会合で話し合うことできたことの重要性(ピアスーパービジョンと呼べるものであったのではないか)
4.私たちが行った長期緊急支援(5月中旬から7月末まで)の形態で、被災地で活動したカウンセラーはいないのではないか。その上、イレギュラーであるために、私たちの活動自体が、なかったことというか、存在していなかったような扱いになっている。私たちが、そのような形態の中でどのようなことを感じ、考え、そして活動できたのか、そして、それは支援の受け手にどのように受け取られていたのかについて、検討し、考察し、内省した上で、それを記録に残しておく必要があるのではないのか。
5.私たちの活動方針や内容は、振り返れば、不十分な点もあるものの、そのことは活動の土台であると認め得るのではないのか。つまり、もう一度どこかでやらなければならないとしたら、その経験を踏まえて、少しは良くできるのではないか。私たちが活動したものは、リピータブルなものとして、認め得るのではないのか。
6.私たちの活動体験をお互いに語り、確認し合ったりしたことで、「語りうるもの」となっているのではないのか。そうであれば、書くことも可能であるということか。
7.昨年、会合がピアスーパービジョンとして成立したのは、各自が、単独で、ひとつの勤務場所に対応することができるだけのカウンセラーが集まっていたことが大きいのではないのか。ピアスーパービジョンでは、方向性の集約ではなく、お互いに異なる方向性の確認・承認が行われていたのではないのか。
8.被災者であり、支援者の立場を取らなければならなかった臨床家の話をもっと聞いておきたいということ。
9.上のようなことを、他の臨床家に伝えておきたいという気持ちがあるということ。
自分のやるべきことの方向性が見えてきた気がします。人と話すことによって、自分の考え方の確認だけではなく、次していくことが明確になり、その意欲が出るというのは、スーパービジョンが狙うべき、ひとつの目標なのでしょう。そして、それが得られているのは、本当にうれしいことです。
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