近刊案内『震災被災地で心理援助職に何ができるのか?』(国重 浩一 編著 持留 健吾・西嶋 雅樹・星 美保 著)
近刊案内ができましたので、お知らせします。
書名:震災被災地で心理援助職に何ができるのか?
著者:国重 浩一 編著
持留 健吾
西嶋 雅樹
星 美保 著
発行年月:2014年1月
発行者:特定非営利活動法人ratik
ISBN:978-4-907438-03-6
電子書籍ファイル形式:EPUB・リフロー
文字数:約250,000字
販売価格:3,000円(予価、消費税込)
長期滞在型の緊急派遣スクールカウンセラーとしての2年間。
「カウンセラーとして何ができるのか?」という問いを巡る実践と考察の日々。
共に活動した援助職・教職員や被災した人びととの対話から紡がれる言葉。
人びとに向き合うための「姿勢」を多様な声から浮かび上がらせる。
【目次】(仮)
序章
第一章 私たちが想像できることと、その影響
- 1-1 現地に入る前からすでに想像できているということ
- 1-2 実際に見えるものは、私たちが想像していたものと違う
- 1-3 その言葉で何を意味するのか、語ってもらわなければ分からない
- 1-4 その言葉で何を意味するのか、依然として分からないことがある
第二章 人びとの体験の形作られ方
- 2-1 被災地で人の話を聞いていくこと
- 2-2 流布されるストーリーが持つ形式
- 2-3 自分の体験をどのように語れるのか
- 2-4 自由に語ることができるわけではない
- 2-5 求められる答えを提供してくれる
第三章 専門家によってつくられ、維持されるもの
- 3-1 トラウマとPTSD
- 3-2 PTSDという疾患概念の問題
- 3-3 「心のケア」における障害という概念の有効性
第四章 「心のケア」に留まらないこと
- 4-1 被災地で使う言葉の模索
- 4-2 「相談」という形式の語りではない
- 4-3 「被災者」からの脱却
- 4-4 文化人類学者のように
第五章 心理援助職の可能性
- 5-1 カウンセリングの可能性
- 5-2 会話から生まれてくるもの
- 5-3 コンサルテーションという構図への懸念
- 5-4 人の死と時間
- 5-5 発達のバラツキという視点の重要性
- 5-6 スーパービジョンの必要性
第六章 筆者の臨床活動
- 6-1 学校コミュニティへのアプローチ
- 6-2 インタビューという形式のアプローチ
- 6-3 震災直後の学校の事情に配慮する
- 6-4 ピアカウンセリング
- 6-5 「教科書のない教室」
第七章 現場からの声
- 7-1 学校関係者に対するアンケートの概要
- 7-2 質問1 「被災後、学校で子どもたちに対応する際の懸念」
- 7-3 質問2 「緊急派遣カウンセラーが派遣される前の期待と不安」
- 7-4 質問3 「カウンセラーが派遣されたことによる負担増」
- 7-5 質問4 「緊急派遣カウンセラーが貢献できたこと」
- 7-6 質問5 「今後の支援について」
- 7-7 質問6 「将来の緊急派遣カウンセラーへのアドバイス」
- 7-8 質問7 「総括して、心理カウンセラーが担うべき役割とは」
- 7-9 本章の最後に寄せて
第八章 カウンセラーたちの声
- 8-1 カウンセラーたちの声を紹介するにあたって
- 8-2 「被災地での活動から見えてくるもの」持留健吾
- 8-3 「東日本大震災の被災地での活動より」西嶋雅樹
- 8-4 「現地で起こっていたこと」星美保
- 8-5 本章の最後に寄せて
第九章 これからの支援と、もし万が一がまた起こったとき
- 9-1 これからの支援
- 9-2 もし万が一がまた起こったとき
〈あとがき〉
〈参考文献〉
〈著者紹介〉