14歳の子どもが学校に行かずに部屋に引きこもっているとき、周りの人間はどのようにそのことを理解して良いのだろうか? 本人からの言葉では十分に理解できないし、周りが納得するようなことはできない。また、その行動を理解しようとしても、その不可解さに圧倒させられる。
そのようなときに周りの人間は、その意味を探るため、その意味などほっといてある方向に導くために関わるが、それほどうまくいくわけではない。多くの場合逆効果であると実感させられる。
この本は14歳の時に不登校状態となり、部屋に閉じこもったときの心境を言語化して、読者に提示してくれる。このような言語化は読む人の心をとらえるのであろう。
同じような状況で悩んでいる人にも読んで欲しいし、そのような状況の子どもを抱えている保護者にも大いに参考なると思う。
また、このような人に関わる人間は、本人の状況があまり変わらないので、ひとつひとつの言葉かけや関わりの意義について確認をすることができない。この本で、本人と祖母との関わりや唯一友人との関わりで本人が感じたことを理解しておくことは重要なことである。
14歳 (MouRa) 千原 ジュニア 講談社 2007-01-13 |
ジュニア千原のすべらない話 [DVD] 千原ジュニア, 陣内智則, 小出水直樹, 竹森巧 よしもとアール・アンド・シー 2008-01-16 |
ジュニア千原のすべらない話2 [DVD] 千原 ジュニア(千原兄弟), なだぎ 武(ザ・プラン9), 木下 隆行(TKO), タケト(Bコース) よしもとアール・アンド・シー 2009-02-11 |