単に説明すると「常識と考えられているものの見方に、疑問を投げかけ、その絶対性を崩していくものです。これは、あるものの考え方にとらわれていて、そのことに苦しんでいるとき、そのことが絶対的なものではないのだと知ることができるとき、苦しみの質が変化する可能性があるからです。
さて、日本の社会に存在して、常識と考えられているものはどのようなものがあるのか、社会の中にどっぷりとつかっているような場合にはなかなか気づきません。そのようなときに、この本のような著作が大変重要なものとなってきます。
日本人の責任に対する考え方をもう一度再確認してほしいと思います。
ただ、「個人の責任」といわれるものをどのように「無責任のすすめ」という話し方で扱えるのか興味がありましたが、少し無理があるように感じました。
簡単に読めますので、おすすめです。
無責任のすすめ (ソフトバンク新書) ひろ さちや ソフトバンククリエイティブ 2008-02-16 |