日経ビジネスOnline
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20090903/204002/
「人の気持ちが関わる人の存在で動くのはどのようなときなのだろうか、どのような要因が必要ななのだろうか、相手の状態はどのようなときなのだろうか、そして、こちらの状態がどのようなときなのだろうか」というテーマは、心理カウンセラーとして常に意識すべきだと思っています。
この記事を読んで、「関わる人」の圧倒的な存在感、経験、人生の歩みが、人が分かっていく課程に関係していると感じます。
待ち合わせた時刻となった。ユースセンターの門を叩く非行少年や、崩壊家庭の子供と付き合う際、最も大事なこととは何か? と質問してみた。
フォアマンは私の目をじっと見詰めて答えた。
「一貫した行動だね。我々のような大人がブレてしまうと、子供は戸惑う。そうでなくても、愛情に飢えた子供たちなのだから。いつも動じない姿勢で迎えてやることが大事だ」
(中略)
「時間をかけて“親”になってやれば、間違いなくその思いは伝わる。向こうが、こちらの人生を観察するようになっていく。問題児としてここにやって来た児童たちの100パーセントが、私の言動に注意を払うようになっているよ」
マイノリティーの拳
新潮社 2006-09-14 |