『ナラティヴ・プラクティスを通して見た東日本大震災後の気仙沼:緊急派遣事業でのスクール・カウンセラー勤務を終えて』(国重 浩一 著 特定非営利活動法人ratik 編)
新刊が出ましたので、お知らせします。以下の記事のリンクは、特定非営利活動法人ratikのサイトに飛びます。
書名:ナラティヴ・プラクティスを通して見た東日本大震災後の気仙沼:緊急派遣事業でのスクール・カウンセラー勤務を終えて
著者:国重 浩一 著
特定非営利活動法人ratik 編
発行年月日:2013年12月26日
発行者:特定非営利活動法人ratik
ISBN:978-4-907438-01-2
電子書籍ファイル形式:EPUB・リフロー
ファイル容量:1.4MB
文字数:約30,000字
販売価格:500円(消費税込)
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足かけ2年の勤務を終え、ご家族が待っておられるニュージーランドにお戻りになる直前に、国重さんとお話をさせていただく機会をいただきました。いつになく言葉が溢れ出てくるご様子に、少し圧倒されていたことを懐かしく思い出します。
このインタビューの模様は、2013年5月にratikのwebサイトの「研究と実践の現場から」のコーナーで紹介していました。とりわけ震災を 直接経験していない大多数の者が、当時の記憶を薄くしつつあるなかで、媒体を変え、今回、電子書籍として国重さんの実践と考察の跡を発信していく決意をい たしました。
折しも、同じく国重さんを中心として、派遣先校の教職員への事後アンケート、共に活動した地域内外の対人援助者の声を交えた大著『震災被災地で心 理援助職に何ができるのか?』の完成が近づいています。合わせてお読みいただけることを願っています。〔ratik・木村 健〕
【目次】
インタビューの前に〔国重 浩一〕
1. マスメディアが伝えないもの
- 1-1 テレビカメラに映らないもの
- 1-2 不思議なくらい「普通の状態」に近い生徒たち
- 1-3 ナラティヴ・セラピーのバックボーン
- 1-4 聞こえてこない生(なま)の声
- 1-5 関係の双方向性
- 1-6 心に突き刺さる言葉/ありきたりの言葉
2. 人々の暮らしの中へ
- 2-1 「インタビュー」という姿勢、「証人」としての役割
- 2-2 あたかも文化人類学者のように
- 2-3 「被災者からの脱却」というストーリー
- 2-4 「私はまだましなほうです」という語り方
- 2-5 「問題」がどのように意味づけられているのか
- 2-6 「普通の状態」に近い生徒たち・再考
3. 未来に向けて
- 3-1 PTSDをどう考えるか
- 3-2 日常生活の変更によるストレスの継続
- 3-3 支援者が健全であるために
- 3-4 被災地における「共感」とは
- 3-5 今回の派遣を将来に活かすために
インタビューを受けて〔国重 浩一〕
【著者紹介】
国重 浩一(くにしげ こういち)
ワイカト大学カウンセリング大学院修了
ニュージーランド・カウンセラー協会会員
日本臨床心理士
Diversity Counselling New Zealand カウンセラー 兼 スーパーバイザー
著書に
- 『ナラティヴ・セラピーの会話術:ディスコースとエージェンシーという視点』(金子書房、2013年)
共訳書に
- 『ナラティヴ・アプローチの理論から実践まで:希望を掘りあてる考古学』(北大路書房、2008年)
- 『ナラティヴ・メディエーション:調停・仲裁・対立解消への新しいアプローチ』(北大路書房、2010年)
- 『心理援助職のためのスーパービジョン:効果的なスーパービジョンの受け方から、良きスーパーバイザーになるまで』(北大路書房、2012年)