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現代社会のカーストシステムの形態(新ジム・クロウ法)

きっかけとなったTEDプレゼンテーション

先日、Facebookフレンドが、ひとつのTEDプレゼンテーションをシェアしてくれた。タイトルが大変気になってので、自分でもシェアして後で見ることにした。

そのタイトルは、「 私たちがどのように子供たちを大学―または刑務所に送り込んでいるか 」である。その概要説明は次のようになっている。

米国では、大人へと成長する旅路で2つの組織がティーンエイジャーを導きます。大学と刑務所です。社会学者のアリス・ゴフマンは、6年間を問題を抱えたフィラデルフィアの地区で過ごし、どのようにアフリカ系アメリカ人やラテン系のバックグラウンドを持つティーンエイジャー達が、刑務所へと転落の道を辿っている様子を直接目にしました。その道は、時には比較的些細な違反から始まることもあるのです。彼女は感動的なトークの中で、「なぜ私たちは手錠と懲役しか彼らに与えないのか?」と問いかけます。

 

 

このプレゼンテーションで、米国の法システムに有色人種たちがどのようにはめられていくのかについて、短い時間内でしっかりと述べている。日本語の字幕もあるので、見て欲しい。

発表者であるでアリス・ゴフマンは、自身のプレゼンテーションの中で、ひとつの著書を初回している。

ミシェル・アレクサンダー著「新ジム・クロウ法−色盲時代における大量投獄」

原書のタイトルは、Michelle Alexander「The New Jim Crow: Mass Incarceration in the Age of Colorblindness」である。

Amazon.comで2000以上のレビューを集めているので、アメリカでは相当物議をかもしたのであろう。翻訳されていないか検索してみたが、まだ誰も翻訳していないようである。 

 

その内容をすぐにでも知りたかったので、YouTubeを調べてみたら、ミシェル・アレクサンダーがシカゴの大学で公演したものがあった。1時間強のものであるが、本人の語りもわかりやすく聴きやすいものだったので、すぐに見てしまった。

 

 

「白人専用」という掲示板のない時代のカーストシステム

よく知られたことではあるが、アメリカで刑務所にいる人の数は、他の国に比べて圧倒的に多い。ずば抜けて多い。

本講演で、それがどのようなシステムによって、行われているのかを明らかにする。

それは、犯罪者が多いのではなく、軽犯罪者をそこまではめていくシステムなのだ。あるいは、軽犯罪者を多数出していく、社会のあり方についての啓発なのだ。

(ある特定の地域において)どのような軽犯罪であろうと、一度警察が知ることになると、それは「法」のものとに処理される。そして、刑務所にいくほどでは無ければ、罰金などをかせられることになる。しかし、もし罰金を払えないとどうなるのか、そして、そのために逃げてしまったら。

その「些細なこと」、例えば、薬物の使用などが、「felony」という状態にまで、「法」の手によってなされるのだ。フェロニーとは、「《法律》重罪◆アメリカでは通例、死刑または1年を超える懲役や禁錮刑を受ける、重大な犯罪」のことである。

アメリカでは、些細なことを、フェロニーに仕立てあげるシステムが有るというのだ。

一度、フェロニーとなったら、仕事はおろか、公営住宅にも入ることができない。文字通り、社会から閉めだされる。

以前の基準に照らしあわしてみると、今アメリカにいる囚人のうち、80%のものは、刑務所にいる必要のなかった者たちだ。

「新ジム・クロウ法−色盲時代における大量投獄」とは、そこを告発した本のようである。

読んで見る必要があるのだろう。

 

少し前に、サンデルの「これからの正義の話をしよう」を読んで、正義という言葉を、恥ずかしがらずに使えるようになってきている気がする。

そう、正義のことを、私たちは語らないといけないのだ。正義に相反するものに対して、感情を向けることを忘れないようにしたい。

このような話を見聞きする度に、自分の身体のケミカルの分泌が促進されるのがよく分かる。かっかしてくる。

 

 

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