ニュージーランド隔離日記(2)プロローグ

【2020年7月29日】

☆ 空港の中にて

成田空港に到着しました。

人気も少ないし、チェックインカウンターもAからHぐらいまでありますが、Cぐらいまでしか使用していないようでした。NZ航空のような弱小航空会社は、通常Hぐらいの片隅のカウンターでチェックインするのですが、今回はCでした。

今回は少し荷物の分量も大きくなって、25Kg弱までなったのですが、搭乗人数も少ないので、若干の超過は大目に見てくれるかなと思ったら、23.9Kgまでしか認められないといわれました。さすが日本人です。NZから乗れば、たぶん大丈夫なんですけどね。スーツケースの中から、薄手のアウターと本を一冊抜いて、重量を調整し、ドロップイン完了。

閑散とした空港の中を少し歩くと、ほとんどのショップとレストランは閉まっていました。中には、ただ店を開けていないというだけでなく、撤退したところも見受けられました。ここでは商売にならないと思いながら、昼食を取れるところを探しました。

それでもいくつか開いていたので、ファミリーレストランのようなところを選びました。日本最後の食事は何にしようかと思ったのですが、そばとかうどんは、結構食べたので、魚貝スープのつけ麺にしました。スープが結構濃厚で、楽しめました。

税関を抜けると、免税店などが並ぶところに出ます。こちらは、もっと人気がなく、ほとんどの免税店は閉まっていました。

このような風景を見て、ロックダウンされた街が、今でもここでは続いていることを思い知らされたような気がします。店が閉まっていて、人通りがありません。それでも、照明は点灯され、掃除は行き届き、空港の機能は維持されています。そのギャップに違和感が生じるのです。

日本では、県をまたがっての移動が気になっています。東京に行かないようにとか、東京から来た人が感染源になっていると理解しています。

それでも、それは同じ国の中のことです。同じ国の中でもおこるのに、国をまたいでの移動はもっと難しいということを思い知らされます。国境を移動するのが、どのようになっていくのかは、今後見守っていきたいと思います。

☆ 飛行機の中にて

搭乗時間になっても、ゲートの前には、乗客は数十人程度しか集まっていませんでした。搭乗の際に並ぶこともなく、スッとカウンターを通り抜け、機内に入れました。

機内の入り口のところで、客室乗務員が、マスクを3枚くれました。フライト時間が12時間なので、少なくとも4時間ごとにマスクを交換するようにとのことでした。

ふだん、飛行機に乗るときには、一番最後尾の座席(64列)を選びます。後ろに誰も座らないので、リクライニングなどをするときにも気兼ねしないし、後ろに誰もいないのは気が楽です。ただトイレが近いので、その音が気になる人は、避けた方が良いかと思います。

最後尾で、客室乗務員が2人ほどいたので、軽く会話をすると、スカイカウチという座席があるけど、そちらに移動しないかと言ってくれました。それがどのようなところなのか、まったく知らなかったのですが、オファーするぐらいなら、良いところなのだろうと思い、了解しました。

座席の足下からフットレストと呼べるようなものを持ち上げて、座席をフラットにすることができるのです。ですので、3席をつなげれば、ソファーベッドのような感じで横になれます。

写真は、ニュージーランド航空のサイトから

完全に真夜中のフライトであれば、この座席配置で、結構眠れるのかもしれませんが、日本時間の午後3時半から、真夜中の2時までのフライトなので、あまり熟睡するというわけではいきませんでした。しかし、足を完全に伸ばせることができたの良かったです。

客室乗務員は、通常よりも日本人が多かったように思いますし、ふだんと変わらない人数が乗っていたのではないかと思います。客室乗務員の人数は、乗客数で変更するようなものではないのかもしれませんね。

最近、機内の映画はあまり見るものがないので、iPadにNetflixの映画とドラマをダウンロードしてみています。

日本の映画やドラマはあまり見ないのですが、NZのNetflixには、日本の映画やドラマがないので、あえて日本のものにしました。今回のチョイスは、東野圭吾原作の「分身」と、「孤独のグルメ」でした。「分身」は機内で、一気に見たいのですが、孤独のグルメは見れませんでした。NZに到着してログインしたら、国が違っているためライセンスが異なるのだと思いますが、このドラマは見れなくなっていました。

本ブログの大部分は、空港と機内で書いたのですが、ブログのアップは、隔離されるホテルに着いてからしています。ホテルまでの道のりと、ホテルのレポートは、次の機会に。