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Gergen, K. J. (1973). SOCIAL PSYCHOLOGY AS HISTORY. Journal of Personality and Social Psychology, Vol. 26, No. 2, 309-320

Gergen, K. J. (1973). SOCIAL PSYCHOLOGY AS HISTORY. Journal of Personality and Social Psychology, Vol. 26, No. 2, 309-320

 

要旨

An analysis of theory and research in social psychology reveals that while methods of research are scientific in character, theories of social behavior areprimarily reflections of contemporary history. The dissemination of psychological knowledge modifies the patterns of behavior upon which the knowledgeis based. It does so because of the prescriptive bias of psychological theorizing,the liberating effects of knowledge, and the resistance based on common valuesof freedom and individuality. In addition, theoretical premises are basedprimarily on acquired dispositions. As the culture changes, such dispositionsare altered, and the premises are often invalidated. Several modifications inthe scope and methods of social psychology are derived from this analysis.

 

この文献を読もうと思ったのは、ヴィヴィアン・バーの「社会的構築主義への招待」に次のように紹介されていたからです。

心理学における社会的構築主義の出現心理学では、社会的構築主義の出現は、ふつうK ・J ・ガーゲン(K. J. Gergen, 1973)の論文「歴史としての社会心理学」に始まるとされる。その論文で彼は、心理学的知識を含むあらゆる知識は歴史的および文化的に特殊であって、したがって現代の心理と社会生活の展開のしかるべき理解のためには、われわれは個人を越えて、社会的、政治的、経済的領域へ研究を拡大しなければならないと論じる。加えて彼は、社会生活の唯一の不変の特徴は、それが絶えず変化することなので、人びとや社会についての決定的記述を求めても何の意味もないと主張する。われわれにせいぜいできることといえば、現在世界がどのように存在すると見えるかを、理解し説明しようとすることであって、したがって社会心理学は、一種の歴史的な試みとなる。この論文には、社会心理学、歴史、それに物語についての、ガーゲンの以後の研究の出発点を見ることができる。(p. 16-17)

 

KENNETH J. GERGENの文章を読んで、自分の語学力を試されると久しぶりに実感しました。ざっとは読めなかったので、2回ほど読む必要がありました。

12ページほどの論文なのですが、要旨としてなかなかまとめられないので、私がアンダーラインを引いたところを引用するにとどめます。

「自然的な出来事は当てにならないものであれば、自然科学は、大幅に自然学的な歴史におきかわるであろう。

「この論文の目的は、社会心理学が主として歴史的な研究であることを論じることである。自然科学とは異なり、社会心理学は、大部分は繰り返すことのない事実、そして、時間とともに明らかに変動する事実を扱うものである」

「そのような知識は、通常は歴史的な境界を超えることがないので、通常の科学的な感覚において、知識が蓄積することができないのである」

 

…if the society is psychologically informed, theories about which it is informed become difficult to test in an uncontaminated way. Herein lies a fundamental difference between the natural and the social sciences.

 

We utilize scientificmethodology, but the results are not scientific principles in the traditional sense. In thefuture, historians may look back to such accountsto achieve a better understanding oflife in the present era. However, the psychologistsof the future are likely to find little ofvalue in contemporary knowledge.

 

1973年にこのような論旨が出版されて、社会心理学がどのように変化してきたのかの論文が読みたくなりました。大また、文化という要因をどのように扱っていけばいいのだろうかということにも興味を持ちました。変興味深い論文でした。